のんびり気ままに。
更新履歴
2014/07/26: 新譜面公開 No,91, 93 「祝福のカンパネラ」「恋椿姫」
2014/04/15: 新譜面公開 No,92 「ミラクルハイプレッシャ―」
2013/11/16: 新譜面公開 No,90 「JOMANDA」
2013/11/16: 新譜面公開 No,89 「7 colors*」
2013/09/17: 相互リンク追加
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2013/04/06の譜面整理によりこの記事のDLリンクは凍結しました
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No,64 Äventyr / Grand Thaw
動画DL
難易度 楽:2 踊:4 激:7 鬼:10 習:12★
今回はBMS曲です。
タイトルの読みは「エーヴェンティール」、スウェーデン語で「冒険」の意。
異国情緒感あふれる曲です。
記事の続きに物語文を掲載しておきます。
興味があればどうぞ。
以下コピペ
http://manbow.nothing.sh/event/event.cgi?action=More_def&num=289&event=83
~ 時を越えたフィオールの冒険(SOLROS 第3章より) ~
これは、とあるフィオールの時を越えた冒険の物語だ。
シスタ・フィオーレンと名づけられたこの楽器は、
ソーラス人達の英知と魔法で作り上げられた、決して朽ちる事の無い、
永久の生命を持つ魔法のフィオールなのだ。
我輩はかつて、このフィオールを相応しい所有者へと導く精霊の役割に仕えていた、
フィディックというものであった。
ソーラスが繁栄を極め、そして大きな過ちを犯し、この世界から姿を消すその日まで
数多くの奏者が、このシスタ・フィオーレンを手にしてきた。
今から200年前の事だ。
ヴェクスターの旧市街で、ユーゴという灰色の羽を持つ吟遊詩人の青年が、
シスタ・フィオーレンを手にした。彼のフィオールの演奏は、大変巧みなものであった。
彼こそ、我輩が記憶している一番最初の所有者である。
孤独な旅を好む彼は、このフィオールとわずかな荷物を持ち、
ソーラスの各地を旅して回っていた。
街の広場や、酒場の興行で稼いだお金で生計を立てていたので、大変貧乏であったが
それでも彼の奏でる音楽は、聴く人全てを魅了させたのだ。
しかしある時、彼は自分自身の音楽が誰かの真似であるという葛藤に苦しみ
遂には自信が持てなくなってしまった。
いつしか演奏する事を完全に辞めてしまい、酒の為にシスタ・フィオーレンを手放そうとしたのだ。
我輩はそっとシスタ・フィオーレンを取り上げ、彼の元から去った。
最後の所有者は、今からおよそ100年前。
アクルックス観測所の居住区画に暮らしていた、
リネスという黒い翼を持った可愛らしい娘だった。
彼女はソーラス学会で最も権威ある科学者ゾルダスの娘で
シスタ・フィオーレンは、父親から10歳の誕生日プレゼントとして貰ったのだ。
いつも一人ぼっちで孤独だった彼女にとって、シスタ・フィオーレンは大切な親友となった。
ただ、彼女はフィオールの演奏が得意な方では無かった。
どちらかと言えば、ピアノの方が向いていた。
彼女の弾くピアノの旋律は、少々乱暴ではあったが、とても心が打たれる情熱的な調べだった。
ただ、それでも彼女はこのフィオールを大切にし、愛し続けていた。
「いつか、とても上手に弾ける子に譲って、
私はその子と仲良しになって、ピアノで一緒に旋律を奏でるの。」
それが、彼女の語る夢であった。
しかしある日、父親の進めていた研究が成功すると
ソーラス人達は、”アーカディア”と呼ばれる新天地へ移住する事になった。
リネスは両親に引っ張られ、そこへ連れて行かれた。
「フィオールも一緒に持っていくの!」
「駄目だ。それは現世でしか存在出来ない魔法が掛けられている。
”向こうの世界”に持ち込む事は出来ないのだ。」
「いやっ! いやよ! それなら私もここに残る!」
「駄目だ! さあ、来るのだ!」
少女の悲痛な叫び声は次第に遠くなり、いつしか聞こえなくなった。
それだけではない。
やがて、このヴェクスターという都市全てから、人の声が聞こえなくなった。
そして......何も動く物は無くなった。
あれから、1世紀の歳月が過ぎようとしていた。
我輩はもう、シスタ・フィオーレンはこのまま誰の手にも渡ることなく、
記憶から失われてゆくのだと思っていた。
しかし今、我輩の目の前で、とても美しい白い翼を持つ少女.....シュレットの孫娘リヴェットが
このシスタ・フィオーレンを手にし、そして素晴らしい音色を奏でているのだ。
この可憐な主こそ、長い年月待ち望み続けた、
新しいシスタ・フィオーレンの所有者である事は疑い様が無かった。
ソーラスは現世から滅び去った。
しかし、シスタ・フィオーレンの歴史には、新たなページが書き加えられたのだ。
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